システムの運用環境で必ずと言って良い程、候補に上がり耳にした事がある方も多いと思います。
弊社では有無を言わさずAWS ( Amazon Web Service ) を利用する事にしています。

AWSとは?

言わずと知れた小売王者Amazon が提供しているIaaSです。
IaaSと言うのは、Infrastructure as as Service の略なのですが
インフラ環境をサービスとして利用出来るという意味です。

AWSはその商品名であり、色々なインフラサービスの総称でもあります。
以下に、制作会社が知っておくべきサービスの一覧を掲載します。

Amazon EC2 (Amazon Elastic Compute Cloud)

AWSで最も重要なサービスです。VPS ( 仮想専用サーバ ) に近いです。近いという言葉を使った理由は、VPSに加えてEC2の特徴でもある拡張性の高さであります。

Amazon EC2はご存知の方も多いと思いますが、時間貸し(利用料金は1時間毎に課金)が特徴です。

例えばお客さんのアクセスが多い時間帯(夕方から24時頃まで)の時にだけ、EC2インスタンスを増やす Auto Scalling が使用できます。

Amazon S3 ( Amazon Simple Storage Service )

Amazon S3 は大容量のデータを保存、操作するのに適したストレージサービスです。
画像が主体となる様なWEBサイトにおいては、サーバーのスペック占有度は最も高い=ボトルネックになると言える部分でしょう。

Amazon S3は標準でHTTPアクセスを提供しており、そのまま画像サーバーとして使う事が出来ますし、その料金体系はデータ容量とデータ転送量による課金です。

サーバー用の大容量ハードディスクって高いですよね。
Amazon S3は保存容量1GB辺り1円程度、転送量は1GB辺り15円程度で利用出来ます。

Amazon RDS ( Amazon Relational Database Service )

読んで字のごとくリレーショナルデータベースを提供するサービスです。
EC2にインストールすれば良いではないかという事なのですが、RDS の利点はMulti AZ 配置が可能で冗長化に優れています。

Multi AZ (availability zone) とは、複数のサーバ設置環境にデータベースを置きレプリケーションを設定する事が出来ます。

つまり、何れかのサーバに大規模なネットワーク障害が起きたとしても、論理的に別のネットワーク群にスタンバイしたサーバへ接続する事で高可用性が担保されます。

Amazon Route 53

私個人的には最も見事と思えるサービスです。いわゆるDNSなのですが、最も素晴らしい点はフェイルオーバーを設定できる事です。

フェイルオーバーとは?
もしサーバーが落ちた時にメインのレコードを返す事を止め、緊急用のレコードを返すように設定できます。つまりロードバランサーのようなヘルスチェック機能を有しています。

ロードバランサーで良いのでは?
ロードバランサーは物理的に近い範囲、LANで繋がれたネットワークでの負荷分散が目的であり、ネットワーク障害には無力と言えるでしょう。
Route53の場合は、極端に言えば日本のサーバがダメならアメリカのサーバから応答させるという事が出来ます。

Amazon SES (Amazon Simple Email Service )

大量のEメール送信に対応したMTAのように働いてくれるサービスです。
Amazon EC2からはSPAM対策の為、25番ポートへの通信が制限されている事も有り、メルマガの配信などには向いていません。

SESではabuseやbounceをAmazon のプラットフォームが管理する事により、送信者の品質を保つ事で、強いてはAmazonネットワークの品質を担保しています。

AWSは落ちる?

AWSは障害が多いというイメージを持っている方もいるかと思います。

嘘です!

障害サーバトラブルやネットワーク障害が無いとは言いませんが、AWSだけに起きるとは言えません。

むしろAWSにはフェイルオーバーの体制が確保されており、障害が起きても起きたと気づかないようなバックアップ体制を築く事が出来ます。

落ちた時の緊急トラブルに悩む制作会社さん、よくサイトが重いなと感じるWeb担当者さん、AWSの利用を検討されてみては如何でしょうか。